シュトーレンはなぜ日持ちするの?正しい保存方法と切り方とは?

私たちが子供のときにはなかったちょっとおしゃれな習慣が近年ではぞくぞくと日本に入ってくるようになりましたね。

私、流れについて行けず苦戦中です。

やっぱりインターネットが今では当たり前のように普及しているせいでしょうか?

その中でここ2、3年前から特にクリスマスに時期などに多く見かけられるようになった“シュトーレン”という食べ物を一度は耳にしたことがあると思います。

ヨーロッパの方で主に浸透しているようで、ドイツでは“シュトレン”、オランダでは“ストル”と言われクリスマスの時期に食べるそうです。

簡単に言うと見た目、硬そうなパンに白い粉砂糖をまぶしてあるようなものです。

そして特徴はなんと言ってもとても日持ちをしてくれること!

今回はその理由や、保存方法などを紹介します。

 

 

 

 

目次

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シュトーレンはなぜ日持ちするの?

シュトーレンは冷蔵庫の無い時代から食べられていた保存食と言われています。

そしてクリスマスケーキのようにその日に食べるのではなく“クリスマスに向けて少しずつ食べる”伝統的な儀式で頂く習慣があったため日持ちがするよう作られているんです。

その日持ち期間はなんと4週間~数ヶ月。中には年単位で日持ちするものもあるようです。

保存料や添加物を使わずに日持ちするなんてすごいですよね!

日本で言うなら梅干しのようなものでしょうか。

日持ちする理由とは?                                        

★使っている材料に注目

小麦粉

  • サワー種(小麦粉またはライ麦粉と水を合わせて発酵させた天然酵母で作られる)を使用。

特徴は腐りにくい、カビが生えにくい、保水性が高い・パンが日持ちすると言われていてシュトーレンにはぴったり!

  • 水分量に規定がある

小麦粉に対しての水分量を25%以下にする。

パンを焼く時間を長くして水分を外に出し水分量を減らすことによってカビの発生を防ぐそうです。

ドライフルーツやナッツを入れる分量が規定で定められている

  • 小麦粉に対してドライフルーツ70%、ナッツ10%以上入れるという規定

ドライフルーツはラム酒でアルコール漬けにすることで雑菌繁殖を抑えることができるそうです。

バターの量に規定がある

  • 小麦粉に対してバターの量は最低30%入れる

生地にも入れるそうですが、焼きあがった後に溶かしたバターを何度も表面に塗ることで生地の表面を外気から守る働きをするそうです。

砂糖

  • バターを塗った後は砂糖でコーティングして仕上げをします

砂糖は表面に塗られたバターを守る働きもするそうで、こちらも殺菌効果で日持ちをする効果があるとのこと。

日が経つにつれて熟成されていくので作りたてよりも日数が経過した方がどんどん美味しくなるそうです。ということで最初と最後で違う味が楽しめるんですね。

色々な決まりに基づいてつくるシュトーレンですが、ドイツでシュトーレンを販売するには資格がいるんだそうですよ!

 

シュトーレンの正しい保存方法とは?

いくら日持ちがするとはいえ、保存方法を誤ると日持ち期間も短くなってしまいます。

正しい保存方法を紹介します。

先程も書いたように冷蔵庫の無い時代から作られていたパン菓子なので基本的には常温保存で問題ないと言えますが、これは“ドイツの本格的なレシピに基づいて作られた場合”のみ有効なので注意が必要。

  • 暖房の効いていない涼しい場所(10~15℃がおすすめ)
  • 通気性が良く、風通しの良い場所

これが保存の鍵になります。

ちなみに誰もが頭によぎってしまう冷蔵庫保存のこと!

シュトーレンは食パン同様、冷蔵庫保存には向かないようでパサパサになりかなり風味も落ちるようです。

中には冷蔵庫保存でも美味しく食べられるという声もありますが、圧倒的に冷蔵庫保存はおすすめしていません。

 

 

 

 

シュトーレンの正しい切り方とは?

実は切り方で保存期間も変わるということも分かっています。

パンと言えば大抵、端っこから切っていき食べると思いますが、シュトーレンの場合はまず“真ん中で2つに切る”が正しい切り方です。

そして一気に切ってしまわずに“食べる分だけ”切ってください。

切る幅は1cmくらいがおすすめ!

食べるときのトッピングとして無糖の生クリームが相性が良く人気です。

一緒に飲むドリンクは紅茶、コーヒーの他にホットワイン、シャンパンなどがドイツ流なんだとか。

★切った後の保存方法

真ん中から食べる分だけ切り、そのあとは断面部分をピッタリ合わせて保存することで、断面が空気に触れるのを防ぎ、更に乾燥も防いでくれます。

その後はラップでしっかり包んであげてくださいね。

徹底したい人は更にアルミホイルで包むと◎。

★賞味期限の目安

コーティングしてある粉砂糖の状態をチェックしてください。

湿気で水分が含み表面がしっとりとしてきたら長期保存不可のサインです。

早めに食べましょう。

 

まとめ

ドイツ発祥のシュトーレンはクリスマスに向けて4週間くらい前から少しずつ頂くという伝統的な焼き菓子です。

作る過程で長期保存が出来るように色々な工夫がされています。

そして切るときは保存のことを考えて真ん中から包丁を入れましょう。

今年はクリスマスに向けてシュトーレンを頂きながら心もしっかりクリスマスの準備をしてみてはいかが?

 

 

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