これまで寒中見舞いなど出したことがないけど、はじめて寒中見舞いをだしてみようかとお考えの方はいらっしゃいませんか。
そういう方のために、寒中見舞いの正体を見つめ、その寒中見舞いをだす時期はいつか、
寒中見舞いは、どういうときに出すのかを確かめ、その寒中見舞いの書き方を
例文を添えてご紹介しましょう。
目次
寒中見舞いを出す時期はいつからいつまで?
まず、寒中見舞いを出す時期はいつからいつまでかを確かめてみてはどうでしょうか。
その前に「寒中見舞いの正体」とそれが「どのような役割」を果たしているのかを見ておくことにしましょう。
◆ 寒中見舞いの正体は!
寒中見舞いは、「相手の健康を気遣う季節の挨拶)」としてもちいられます。
そして、年末年始の取り込みで、年賀状をだせなかったときに、年賀状の代わりに寒中見舞いをだすこともあります。
さらに、じぶんやその相手方に不幸があって喪中(もちゅう)のケースとか、年賀状をだす時期に遅てしまったケースでも寒中見舞いをだします。
もちろん、相手方から寒中見舞いをもらったときの返信としても、もちいられます。
◆ 寒中見舞いの役割は!
それでは、寒中見舞いは、どんな役割をもっているでしょうか。
寒中見舞いは、次のような役割を果たしています。
- 季節のご挨拶として、寒中に相手の健康を気遣うとき
- 年賀状をいただきながら松の内に返信を送ることができなかった方への年始の挨拶
- 喪中の方で年賀状を交換できなかった方への年始の挨拶
- 喪中とは知らないで年賀状をだしてしまった方へのお悔やみとお詫び
- こちらの喪中を知らないで年賀状をくれた方への喪中の報告とお詫び
◆ 寒中見舞いを出す時期は!
寒中見舞いをだす時期はいつごろから、いつまでがよいでしょうか。
それは、1月8日から2月4日 の間に、受け手に届くようにしましょう。
1月1日から1月7日の松の内の期間に「年賀状」をだし、 松の内を過ぎてから2月4日の
立春(りっしゅん)までの期間に「寒中見舞い」を、 立春を過ぎてからは「余寒見舞い」をだすことがマナーといえましょう。
◆ 余寒見舞いとは!
ここでは「余寒見舞い」という聞きなれない言葉がでてきました。
余寒見舞いとは、暑中見舞いに対する「残暑見舞い」とおなじような役割を
果たす挨拶です。
この「余寒見舞い」は、2月末までにだしますが寒い地域では3月中旬までに
だせばよいでしょう。
寒中見舞いはどういう時に出す?基本的なマナーは?
それでは、寒中見舞いは、どういう時期にだすのがマナーでしょうか。
これを書くときの状況ごとにご紹介しましょう。
◆ 年賀状の返信が遅れたケースでは!
早々にご丁寧なご挨拶をいただきながら、ご挨拶が遅れ、誠に申し訳ございません。
と書きましょう。
◆ 相手方が喪中なのに年賀状を送ってしまったケースでは!
この度は、ご服喪中(ふくもちゅう)をわきまえずに年始状をさしあげてしまいましたことをお詫び申し上げます。
ご尊父様のご冥福を謹んでお祈り申しあげます。
と、書けばよいでしょう。
◆ 自分が喪中なのに年賀状が届いたケース では!
早々にご丁寧な年始状をいただきまして、誠にありがとうございました。
当方では、昨年に父〇〇が急逝(きゅうせい)いたしましたため、年末年始のご挨拶を遠慮させて頂きました。
本来であれば欠礼のお知らせをこちらからさし上げるべきところ、行き届かずに大変失礼しました。
こうして丁寧に書くのもよいでしょう。
■ 寒中見舞いの書き方・例文は!
最後に寒中見舞いの書き方と例文をご紹介しましょう。
◆ 寒中見舞いの書き方は!
寒中見舞いの基本的な書き方を見てみましょう。
まず、「寒中お見舞い申し上げます」と書きはじめます。
次に相手を気遣う時候の挨拶をいれます。
「厳しい寒さが続いておりますが、変わらずお過ごしでしょうか」
と、書けばよいでしょう。
そしてこちらの近況報告になります。
これは具体的に書くのがおすすめですが、相手との人間関係に適した書き方を工夫しましょう。
たとえば、「おかげさまでこちらは、家族一同、無事に暮らしております」と書きます。
最後に結びのことばとして、「 余寒も厳しいようですから、くれぐれもご自愛ください」と
書けばよいでしょう。
末尾(まつび)の日付は、 「平成◯◯年 一月」とか「20◯◯年 〇月」と書きます。
◆ 寒中見舞い例文は!
◆ 基本的な例文は!
- 本格的な寒さを迎える折、皆様にはお障(さわ)りございませんか
- この冬の寒さは格別ですが、御地のご様子はいかがでしょうか
- 寒さ厳しき折柄、くれぐれもお体を大切にお過ごしください
- 厳寒のみぎり、皆様のご健勝とご自愛をお祈り申し上げます
◆ 余寒見舞の例文は!
- 立春とは名ばかりの寒い日が続きますが、お元気でいらっしゃいますか
- 余寒厳しき折、○○様にはいかがお凌(しの)ぎかと案じ申し上げております
- 本当の春が待ち遠しい毎日ですが、どうぞお元気で過ごされますよう
- 時節柄、御身お大切に、ますますご健康でご活躍のほどお祈りいたします
こうした要領で書くことをおすすめします。
まとめ
これまで見てきた結果として、寒中見舞いの正体と役割が明らかになりました。
そして 寒中見舞いをだす時期はいつからいつまでがよいか、寒中見舞いはどういうケースのときにだすのが基本的なマナーかを確かめられました。
さらに、 じぶんで寒中見舞いをだすときの書き方を探り、その例文まで見ることができました。
これらの情報を活用して、素敵な寒中見舞いとか、余寒見舞いをだすことにしましょう。