暖かくなってくると、花粉症の季節がやってきます。
この花粉症の3代症状が、「くしゃみ・鼻水・鼻づまり」です。
鼻から異物が体内に侵入してくると、その異物を外に排出しようとしたり、体内に入りにくくするために、体の防御反応として「くしゃみ、鼻水、鼻づまり」が起こります。
その防御反応が、アレルギー反応によって、強く出てしまうことがあるのですが、それが花粉症の症状なのです。
その中でも、鼻づまりは、とくにつらい症状ですよね。
鼻がつまってしまうと、食べ物もおいしく感じられなくなったり、息苦しくて仕事も手につかなくなったりしますよね。
そこで、鼻づまりについて、効果的な対策について調べてみました。
目次
どうして花粉症だと眠れなくなるのか
花粉症になると、眠れなくなるのは、鼻づまりが原因です。
眠っている時に、鼻から呼吸をすることで、酸素が肺にたくさん取り込まれて、深い眠りにつくことができます。
それが、鼻づまりによって、酸素がきちんと肺に取り込まれなくなると、脳に覚醒刺激の信号が伝わってしまうため、眠りが浅くなってしまうのです。
さらに、鼻がつまると口呼吸になってしまうので、のどの筋肉が緩んで、舌が奥にさがってしまいます。
そのため、酸素を取り込むのどの奥が狭くなって、夜中に息苦しさで起きてしまったり、眠りも浅くなるのです。
眠れなくなり、睡眠不足になると、自律神経のバランスも崩れるといいます。
自律神経が乱れると、体の免疫力も低下して、さらに花粉症によるアレルギー反応を起こしやすくなったり、症状を悪化させてしまいます。
こんな悪循環につながる鼻づまりは、できるだけ悪化させないうちに、解消していきたいですね。
花粉症での鼻づまりのメカニズムとは
そもそも、鼻づまりとはどんなことで起こる症状なのでしょう。
鼻づまりは、鼻腔の中を通る空気の流れが悪くなることで起こる感覚です。
主に、鼻の粘膜の腫れが原因とされていますが、それ以外の場合もあります。
花粉症の場合は、外からの異物によって、たくさんの毛細血管が通っている鼻腔内の粘膜が腫れて、鼻づまりを起こしています。
その毛細血管が拡張したり収縮したりすると、粘膜も腫れたり、ひいたりするのです。
花粉症では、鼻水は透明でさらさらしたみずっぽいことが多いので、鼻水が固まって鼻づまりを起こす原因となることは、ほとんどないと言われています。
また別の場合といえば、風邪などの細菌感染によるもので、透明で水っぽい鼻水が、黄色や緑の粘性のある鼻水に変わり、この粘性の強い鼻水が固まることで鼻づまりが起きることもあります。
他には、もともとの鼻の構造によって、鼻づまりが起きやすい人もいます。
花粉症でも眠れるようになる対策とは
対策としては、基本的なところから改めてみてみましょう。
寝室に花粉を持ち込まない
寝室に花粉を持ち込まないために、布団は外に干さないようにして、布団掃除機や布団乾燥機を使うのがいいでしょう。
また、寝室に入る前に、髪や体についた花粉をシャワーなどで必ず洗い流しましょう。
寝室には空気清浄機よりも加湿器を置くのがいいですね。
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また他の対処法としては、次のようなものがあります。
鼻の周りを温める
蒸しタオルなどで鼻の周りを温めると、血行が良くなり、鼻水の通りが良くなります。
それによって、鼻づまりも解消されますよ。
鼻の洗浄をする
いわゆる鼻うがいです。
寝る30分くらい前にやると効果的ですよ。
鼻の洗浄液は、市販のものでもちろん大丈夫ですが、自宅でも生理食塩水を作って行うことができます。
37度〜38度のぬるま湯を200ml用意して、それに小さじ1/2の食塩を入れて、よく混ぜてください。
洗浄の仕方は、下を向いたまま、鼻腔の片方ずつに注入して、優しく鼻をかむように吐き出してください。
点鼻薬を使用している人は、鼻の洗浄の後に薬を使用すると、さらに効果的ですよ。
まとめ
花粉症による鼻づまりで苦しんでいる人は、とても多いことでしょう。
鼻づまりによって、睡眠不足になり、自律神経が乱れると、さらにアレルギー反応が強くなってしまうという、悪循環に陥ってしまいます。
そうならないうちに、原因をしっかり理解して、対処法を試してみてください。
症状を最小限におさえることだって、できると思います。
自分に合った対処法を知ることが、とても大事ですね。
また、基本的なことですが、生活習慣を整えることでも、症状の改善に繋がるものもあります。
アルコールの取りすぎは、血管の拡張を引き起こすので、鼻の粘膜を腫れさせてしまいます。
喫煙は、鼻の粘膜に直接刺激を与えてしまうので、鼻づまりの悪化の原因にもなるそうです。
ストレスを溜めると自律神経の乱れにつながり、免疫力を低下させてしまいます。
適度な運動と、バランスのとれた食事で、ストレスを溜めずに、免疫力を高めていくことができれば、花粉症の症状も改善されることでしょう。