卒園式の謝辞でみんなが感動!書き方と例文、読み方についても!

桜の季節になる頃、幼稚園や保育園では、卒園式が行われます。

ついこの前入園したと思っていたら、もう卒園なんて、月日が経つのは早いものだ。

そう感じている親御さんも多いのではないでしょうか。

卒園式では、卒園証書の授与や、園長先生の挨拶、来賓からの挨拶、在園児からの歌など、保護者にとっては感動して涙してしまう場面が盛り込まれています。

その中に含まれる、保護者代表による謝辞ですが、大役を任されて、アタフタしてしまっている保護者の方もいるのではないでしょうか。

多くの来賓の方々や、保護者が列席する卒園式。

失敗する訳にはいかないと焦ったり、感動する内容にするにはどうしたらいいのか、など、困ってはいませんか?

卒園の言葉も事前にしっかりと準備しておけば何も問題はありません。

そんな方に、参考にしていただけるよう、謝辞を例文を交えてご紹介します。

 

 

目次

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保護者が共感する謝辞や書き方のコツは

謝辞とは卒園する保護者からお世話になった先生方へ「感謝の気持ち」を伝える言葉です。

ではまず、謝辞の流れとは、どういうものなのか。

基本的な部分を押さえておけば、内容を考えるときにも、楽になるので、ご紹介しますね。

1. はじめに、列席の方へのご挨拶

保護者代表としてのご挨拶から入ります。

 

(例文)

本日、卒園を迎えました園児の保護者を代表して、僭越ながらご挨拶申し上げます。

 

2. 季語を入れて冒頭のあいさつ

卒園式は3月に行われることが多いので、春にちなんだ季語を入れて、卒園式を開催していただいたことへの感謝の気持ちを伝えましょう。

 

(例文)

寒さの中にも、あたたかい春の日差しを感じられる季節となりました。

本日は、このような盛大で心温まる卒園式を催していただき、誠にありがとうございます。

 

3. 卒園式開催と、来賓の方々への感謝の言葉

卒園式を準備してくださった先生方への感謝の言葉と、列席いただいた来賓の方々への感謝の言葉を伝えましょう。

 

(例文)

子供たちのために、本日の卒園式をご準備いただいた先生方へ、厚くお礼申し上げます。

また、ご来賓のみなさまにも、日頃から子供たちのために、ご尽力いただき、誠にありがとうございます。

 

4. 子供のエピソード

園での思い出や出来事を、親の目線で、分かりやすく伝えましょう。

運動会、おゆうぎ会など、イベントを通じての成長や、日々の園生活での子供たちの成長した姿を伝えましょう。

このエピソードで、オリジナリティを出すことができると思います。

我が子が入園したときのエピソードや、季節ごとのイベントで、学年が上がるごとに成長していった姿を見ての、親としての感動を盛り込んでみて下さい。

 

(私の場合の例文)

思い起こせば、名前を呼ばれても、きちんと返事も出来なかった、入園式の日から、もう4年の月日が経とうとしています。

4年の間で、たくさんのお友達を作り、本当にたくましく成長し、今日、無事に卒園を迎えることができました。

毎年行われる運動会では、行進から泣いていたり、短い距離もなかなか走れなかった子供たちが、マーチングまでこなせるようになるなんて、感動で思わず涙してしまったのを覚えています。

 

※個人的なものよりは、子供たち全体のエピソードの方が、共感は得られると思います。

5. 先生方への感謝の言葉

先生方への感謝の言葉も、先に書いた子供のエピソードにつながるようにすると、スムーズな流れで、共感できるでしょう。

 

(例文)

本日、無事に卒園を迎えることができましたのは、園長先生はじめ、子供たちへかかわる全ての先生方が、毎日笑顔で対応して下さり、優しく、ときには厳しく指導していただいたおかげです。

本当に心から感謝いたします。

 

6. 卒園後の子供たちについて

卒園してからの、子供たちの未来について、「園で学んだことを活かしていこう!」という内容を伝えましょう。

 

(例文)

これから子供たちには、さまざまな困難が待っているかもしれませんが、これまでの経験を生かし、たくさんのことにチャレンジしていってくれると信じております。

 

7. 終わりのあいさつ

最後に、ありきたりかもしれませんが、結びの言葉で謝辞を締めくくりましょう。

 

(例文)

最後になりますが、◯◯幼稚園の益々のご発展と、教職員の皆様、そして本日ご列席くださいました皆様の、ご健康とご活躍をお祈りして、お祝いの言葉とさせていただきます。

 

8. 日付と自分の氏名

忘れず最後には、卒園式の日付と、自分の氏名を記入しましょう。

このような流れが、一般的ですが、3と4と5は順番が変わっても、大丈夫ですよ。

個人個人で、書きやすい・話しやすい流れがあると思うので、この内容を入れて、少し調整してみて下さいね。

式辞用紙に書く

原稿は、一般的には専用の用紙に毛筆書きか筆ペンとされていますが、最近はパソコンで原稿を書き、印刷するという方が増えているようです。

インターネットでも式辞用紙として購入できます。

印刷するときは紙の折り目のシワをまっすぐ伸ばさないとインクで汚れてしまうそうなので注意しましょう。

 

 

卒園式で感動する謝辞の例文

では、基本的な謝辞の流れを抑えた上で、実際の例文をご紹介しましょう。

本日、卒園いたします園児の、保護者代表として、僭越ではありますが、ご挨拶させていただきます。

寒い中にも、あたたかい春の陽気が感じられるようになった、今日の佳き日に、このような盛大で心温まる卒園式を催していただき、誠にありがとうございます。

子供たちのために、本日の卒園式を準備して下さった、先生方には、本当に心から感謝いたします。

また、日頃から子供たちのために、ご尽力をいただいた、ご来賓のみなさまにも、厚くお礼申し上げます。

思い起こせば、抱っこしたまま、名前を呼ばれても返事ができなかった入園式から、もう4年の月日が経とうとしています。

この4年の間に、子供たちは本当に驚くほどの成長をしました。

小さいながらにも、笑って手を振って登園する子もいれば、泣いて泣いて、親から離れようとしない子もたくさんいたと思います。

不安と期待を胸に、子供たちにとっては未知の集団生活に飛び込んで行く、そのときの姿が、私は昨日のことのように思い出されます。

子供たちは、日々の園生活や季節の行事などで、本当にたくさんのことを学び、表情も豊かになり、いろんなことを表現できるようになりました。

運動会では、一生懸命走る姿や、きれいに整列してのダンス、お友達を応援し、自分も最後までしっかり走りバトンを繋いだリレーなど、頑張って練習した姿を見ているからこその嬉しさや、友達思いの心温まる姿が、本当に感動いたしました。

おゆうぎ会でも、ダンスや劇など、動きセリフを家で一生懸命練習していたことが思い出され、目頭が熱くなりました。

園生活、行事、どれを取っても、日頃から熱心に指導して下さった先生方のおかげで、保護者としても心から楽しませていただき、本当に感動いたしました。

毎朝、笑顔でお迎えしてくれる先生方、時には優しく、時には厳しく、子供たちに向かい合っていただき、心より感謝いたします。

また、子供たちを裏で支えて下さった、全ての職員の方々にも、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

ありがとうございました。

元気な笑い声が響いていた、この園での生活も終わろうとしていますが、大切なお友達ができ、心身共に大きく成長した子供たちは、ここで学んだことを支えに、今後もさらにいろんなことにチャレンジしていってくれるでしょう。

園で教えていただいたことは、子供たちにとって、これからの人生の土台となっていくはずです。

私たちも、ここで培われたことを大切にして、子供たちと共にさらに成長していきたいと思っております。

最後になりますが、◯◯幼稚園の益々のご発展と、皆様のご健康とご活躍をお祈りして、お祝いの言葉とさせていただきます。

平成◯年◯月◯日

卒園児 保護者代表 ◯◯ ◯◯

こちらは、あくまでも1つの例文です。

文字数は1000文字程度でまとめると、聞いてる側にも無理なく調度良い5分以内の長さになります

保護者代表に選ばれた方は、自分の心に残っている思い出から、エピソードを選んでみてください。

個人的な内容よりも、園でのイベントや子供たち全体のことを書いてあげた方が、他の保護者の方の感動を得られるでしょう。

子供がこの園に入ったばかりのことをなつかしく思い出せ、今ではこんなに大きくなったんだということを嬉しく感じられることが、保護者のみなさん全員が感動するポイントだと思います。

それに加え、この園に入れてこの先生方に出会えて本当に良かったというコメントも盛り込んでみてください。

ところどころ、オリジナリティを出しながら、自分なりに感謝を伝えてみてくださいね。

 

 

保護者が共感する謝辞の読み方やマナーは

では、考えに考え抜いて出来上がった謝辞を、いよいよ読むときの注意や、マナーについてもご紹介します。

読み方としては、

  • 笑顔でゆっくり読む
  • 抑揚をつけて読む
  • 話すことが苦手でも、感謝の気持ちを忘れずに!

この3つに気をつけて読んでみてください。

下を向いて話すと、声が小さくなるのと、ボソボソ喋っているように見え、あまり見た目も良くありませんので、気をつけて下さいね。

先生方や来賓の方々への、感謝の言葉を言うときは、特にその方を見て、心からの感謝の気持ちを表現してみましょう。

そして、感謝の言葉の部分は、抑揚をつけるために、少し大きな声で話すと、相手にも好印象ですよ。

このような式での挨拶は、最初の話始めがとても大事です。

緊張するのはもちろんですが、感謝の気持ちを、心から伝えたいと思って臨めば、聞く方の共感も得られ、思いも伝わることでしょう。

次に、謝辞のマナーですが、謝辞を書いた原稿は、読み終えた後は、園で保管するのが普通とされていますので、登壇した台に置いてきます。

名前を呼ばれ、登壇するときは、男性はスーツの内ポケットに、女性は手に持っていきます。

  1. 司会に、名前を呼ばれたら、来賓席で立ち上がり、椅子から横に移動し、来賓の方々に一礼、次に先生方に一礼して、登壇します。
  2. 上がったらそこで、ステージへ向けて一礼し、台へと移動します。
  3. そして、ご列席のみなさまに一礼してから、謝辞を述べて下さい。
  4. 読み終えたら、始めとは逆の流れで、一礼を行い、席へ戻って下さいね。

その他にも、園によって細かいマナーがある場合もありますが、ここまで出来たなら上出来だと思います。

時間を計りながら、実際に当日の動きをしながら何度も卒園の言葉をおうちで練習しましょう。

その姿を動画で撮ってチェックしてみるといいと思いますよ。

 

まとめ

卒園式の謝辞を任されるということは、とても光栄なことです。

緊張するでしょうし、戸惑いはあるかもしれませんが、晴れて卒園を迎えられた我が子の成長を、文字にすることで、改めて感じることができると、私は思います。

卒園式での謝辞は、子供たちが園にいる間に、お世話になった全ての方々への感謝の気持ちを伝えるものです。

多少の失敗があっても、心から感謝している気持ちを表現できれば、相手へもちゃんと伝わることでしょう。

ご紹介した内容が、謝辞に困っている方への参考になれば嬉しいです。