大腸がん検診で大腸がんの疑いがあるので精密検査を受けてくださいとの告知を受けました。
生活習慣病検診での検査結果です。
今まで手術も入院も経験のないわたしだったのでかなりあせりました。
大腸がんの精密検査の方法からポリープ切除手術など、あと料金のことなどわたしが経験したことを詳しく書いていきたいと
思います。
目次
健康診断でE判定!大腸がんの疑いが!
健康診断で40歳を過ぎたので生活習慣病検診に行ってきました。
後日検診の結果が郵送で届きました。
その中で大腸がん検診の項目があったのですが、なんとA~Eの中のE判定で大腸がんの疑いがあるのですぐに精密検査を受けるようにという記載がされていました。
わたしは母を大腸がんで亡くしています。
母方の家系はがん家系なので遺伝的に自分もがんになる可能性があるかもなと普段から思っていましたが、正直あせりました。
まだ40代前半で子供も小さいしもしがんだったらまずいなと思いました。
大腸がん検診は検便での検査になります。
大腸がんであるかどうかは便の中に血液が混じっているかどうかで調べることが出来ます。
大腸の中にがんやポリープがあると便が腸内を移動したときにこすれて血液が付くんだそうです。
会社の上司に検診の結果を話したらとても深刻そうに心配をしてくれました。
わたしは痔を患っていますのでそこから出血した可能性もあるかもしれないな、いや恐らくそうに違いないと少し楽観的に考えることにしました。
すぐに近くの専門病院で大腸検査の予約を入れて半月後に見てもらうことになりました。
大腸がんの検査方法とは
大腸がん検査の時間は朝から夕方までかかるということでした。
検査の2日前から病院で事前に渡されたレトルトの食事を食べるように義務付けられます。
検査前日の夕飯からは食事はとってはいけません。
水だけは許されていました。
当日はもちろん朝食をとらずに9時に病院に行きました。
500mlペットボトルのお茶を2本持参するように言われてましたのでそれを持って。
大腸がん検査をする人はわたしを含めて全部で15人ほどいました。
けっこういるもんだなと思いました。
奥のほうに案内されるとトイレが7個ほどあって個室ブースのような場所に案内されました。
そこにはテレビとDVDや雑誌があってまる漫画喫茶の一室のような感じでした。
ゆったりとしたソファに座りながら好きなDVDが見られます。
そしてそこで用意されるのが2リットルの下剤とコップです。
この下剤を全部飲むのですが合間合間に持参したペットボトルのお茶も飲むように指示されました。
全部で3リットルという量を2時間くらいで飲めというのです。
なかなかの罰ゲーム的イベントでした。
下剤の味は甘みと酸味の利いたりんご風味のスポーツドリンクみたいな感じで思っていたよりは飲みやすかったですが、薬っぽさはやはりあるのでさすがに2リットルとなると飲むのが非常に苦痛でした。
最初にDVDを選んで座りました。
選んだDVDは「プラダを着た悪魔」という洋画を見ました。
この映画はファッション雑誌の編集部で主人公が悪魔のような上司の下で働く姿を描いたドラマで、テンポの良い展開についつい引き込まれてしまいました。
なかなか面白い映画でした。
最後まで思わず見てしまったのですが映画に夢中になっていたため肝心の下剤の方が進んでおらず看護師さんにせかされるはめになりました。
途中途中で便意が襲ってくるのでその都度トイレに駆け込むということを繰り返します。
みんなが一斉にトイレに行くので空いてなくてしばし待つこともありました。
便に色が付かなくなってきたら看護師を呼んでチェックしてもらいます。
飲んだ下剤やお茶をひたすら出して腸内をきれいにしていくという作業を繰り返します。
何度も何度も看護師を呼び「もう少し泡がなくなるまで」などと言われながら下剤とトイレを繰り返します。
便がほぼ透明の黄色い液体になったらOKの確認がもらえます。
全部で20回くらいトイレにいったでしょうか。
下剤もほぼ飲み終えてようやく自分もOKの合図がもらえました。
後から来た人にどんどんと追い抜かれていたようでした。
そこからしばらくは検査の順番待ちになります。
大腸内視鏡検査から大腸ポリープ切除
ようやく順番が来てわたしの名前が呼ばれました。
お尻のところだけ穴の開いた検査着に着替えてベッドの上に横向きで寝ます。
検査中に小さながんやポリープなどが見つかった場合はその場で切除することも事前に伝えられていました。
少し朦朧とする麻酔を投与してから内視鏡検査が始まります。
意識が朦朧としてきました。
お尻になにか異物が入ってくる感覚がありますが良く分からないです。
お腹の中で少しチクッとした痛みがありました。
時間にしたら15分程度だといいます。
検査はあっという間に終わりました。
意識が少し朦朧としているので看護師に抱えられながら検査室を後にして待合室で意識がしっかりするまで待ちます。
しばらく休んだら着替えをしてお会計をして終りです。
最後に先生から説明を受けます。
わたしの大腸には小さなポリープがひとつ見つかりましたので検査中に切除したとのことです。
検査中にチクッとした痛みはポリープを切除したときの痛みだったんですね。
このポリープは病理組織検査を行い悪性でないかどうか調べます。
検査結果は2週間後。
先生からは悪性の可能性は低いと言われていましたのでそれほど心配はしていませんでしたが、それでも結果を聞きに行くときにはドキドキしました。
結果は良性でした。
ほっとひと安心です。
また2年後に同じ検査を受けるように先生に言われました。
2年後にまたやるのか。
まとめ
わたしの母は大腸がんに全く気付かなかったためがんが見つかったときはステージ4で余命宣告をされました。
大腸がんは痛みを感じにくいため痛みが出た時にはもう末期だといわれています。
良性の大腸ポリープもほっておくと大きくなりがんになってしまうことが多いそうです。
ポリープにしてもがんにしても早期に発見出来るかどうかでその後の進行が決まってきます。
まずは健康診断を毎年受けること。
検便での大腸がん検診を受けることが大事です。
精密検査はけっこう過酷です。
2リットルの下剤+お茶1リットルを飲まなくてはなりません。
今まで生きてきてあんなに大量の水分を一度に飲んだのは生まれて初めてです。
飲みたくなくてもひたすら無理して飲まなくてはいけないのです。
途中でギブアップしそうでしたから。
ただ検査自体はあっという間に終わりますので下剤さえ飲んでしまえばという感じですね。
この話は1年前の話になります。
先日受けてきた今年の生活習慣病検診はオールA判定でした。
良かったと胸をなでおろしております。
しかし1年後にまたこの下剤と向き合わなくてはならないと思うと恐怖です。
何かの参考になればと1年前を思い出して書いてみました。
ちなみに検査料金ですがわたしの場合はポリープ切除の手術代が入ったので保険適用で2万円くらいでした。
検査だけの料金なら保険適用で6,000円程度だそうです。
わたしは生命保険に申請し手術分は保険金がおりたので実際にはプラスになって帰ってきました。