花粉シーズンになると、くしゃみ・鼻水・鼻づまり・目のかゆみといった、花粉症の4大症状に悩まされる人も多いのではないでしょうか。
ただでさえつらい花粉症なのに、実はそのうちの2割の人が、蓄膿症も併発しているという報告もあります。
花粉症の人は、花粉が副鼻腔に侵入することでアレルギー反応を起こすため、炎症も起こりやすく、花粉症と蓄膿症の症状が一緒に出てしまうのです。
では、その併発を教える体の症状があるとしたら、早く対処することができるので嬉しいですよね。
頭痛がその1つだと言われているそうなので、少し調べてみました。
目次
花粉症での頭痛は蓄膿症も併発の危険あり?
花粉症は、鼻や口から花粉を吸い込むことで、粘膜が炎症を起こす、アレルギー反応の1つです。
このときに頭痛がする場合は、いくつか原因が考えられます。
- 鼻づまりによる息苦しさから、無意識に呼吸しずらくなり、首から上の血流が悪くなることによって起こる頭痛。
- かゆみや鼻水、鼻づまりなどの症状による睡眠不足やストレスから、疲労が溜まっていき頭痛を起こす。
- 花粉症により、鼻水が増えたり、鼻粘膜が腫れることで鼻水の流れも悪くなり、副鼻腔に鼻水が貯まって炎症を起こし副鼻腔炎になることで起こる頭痛。
この3つ目の副鼻腔炎こそが、昔の蓄膿症と言われているものです。
この場合は、額や目の奥、鼻の奥、頬の裏や歯の痛みまでも感じることがあるらしく、それらによって頭痛が起こっていると感じるのかもしれませんね。
やはり頭痛があるときは、蓄膿症を併発している可能性が高いようです。
蓄膿症(副鼻腔炎)の症状と治し方とは?
蓄膿症は、現在は主に「副鼻腔炎」と言われています。
少し前までは、字の通り鼻に「膿」がたまる症状のことを言っていましたが、薬や医療が進歩して、症状が軽くなったり、膿がない炎症だけのものを発見できるようになったため、「副鼻腔炎」と呼ぶようになりました。
では、詳しい症状とはどのようなものなのでしょう。
鼻の中にある4つの空洞を総称して「副鼻腔」と呼びます。
その副鼻腔の粘膜部分が、ウイルスや細菌の感染によって炎症を起こしたり、膿のような粘液がたまる病気を副鼻腔炎といいます。
粘液自体には、炎症を引き起こす物質も含まれているため、それらがたまることでさらに炎症を酷くしてしまいます。
それが慢性副鼻腔炎です。
副鼻腔炎が酷くなると、頭痛はそうなのですが、鼻水、鼻づまりなどの他にも、発熱や歯の痛みを引き起こすこともあります。
この症状を治すには、副鼻腔の炎症を抑え、溜まった鼻水や膿を取り除かなくてはいけません。
副鼻腔炎の基本的な治療法は、「薬を飲む」ことと「手術を行う」ことです。
手術は症状が重い場合に行うことが多いのですが、鼻腔と副鼻腔を繋げるもので、膿がたまらないように副鼻腔を広げたりもします。
ほとんどの人の治療は、薬を飲んで炎症を抑えることです。
病院に行くと抗生物質がよく使われるのですが、こちらは細菌やウイルスを殺す作用があります。
どこか痛みがあったり、熱がある場合は解熱鎮痛剤を処方したりもするようです。
あと、私の個人的なおすすめは、「鼻うがい」です。
市販で鼻うがいのキットも売られているので、鼻の洗浄をしたい方は、ぜひ試してみてください。
花粉症で起こりえる頭痛の原因とは?
先ほども挙げていましたが、少し言い方を変えて、花粉症の人が頭痛を引き起こす原因としては、
- 脳が酸欠状態になっている
- 自律神経の乱れ
- ヒスタミン
- 副鼻腔炎
このようなものがあります。
脳の酸欠は、鼻水、鼻づまりによって鼻の粘膜が腫れてしまい、脳に十分な酸素が行き渡らないことで酸欠状態になります。
これにより、体が無理に血流を良くしようとして働き、血管を拡張させるため、それが脳の神経を刺激することで頭痛が起きるとされています。
自律神経の乱れも、そんな脳の酸欠状態からくるストレスや睡眠不足で起こるため、頭痛にも繋がっているようです。
また、外から侵入してこようとする花粉に対して、体を守ろうとする免疫機能が過剰に反応して、体内でヒスタミンという物質を作り出します。
このヒスタミンが多量に放出されると、鼻や目の粘膜で炎症を起こすのですが、ヒスタミン自体にも、血管を拡張させる作用があるため、片頭痛が起こりやすくなります。
まとめ
花粉症になっている人の中で、主な症状の他に頭痛も感じている人がいたら、早めに病院を受診してください。
もちろん、蓄膿症も併発していたとしても、軽い症状で済むこともありますが、慢性化していたり、ときには別の病気だったりもするようです。
「この症状は毎年のことだから」
といって、我慢して治療もしていないと、重症化してしまうこともありますよ。
私の周りでも、多くの人が花粉症に悩まされていますが、今考えてみると、蓄膿症の症状が出ている人もいる気がします。
頭痛を感じていたら早めの対処をおすすめします。