フルーツの中でも種類がとても多いと思われるのが柑橘類。
詳細は定かではありませんが、ざっとチェックしただけで100種類以上はありました!
普通に思い浮かべる“みかん”と呼ぶものは“温州みかん”と言われていますが、1月~5月頃までに収穫されるもので温州みかん以外の柑橘類の総称を“中晩柑(ちゅうばんかん)”と言うそうです。
例えば、不知火・ポンカン・きよみ・せとか・天草などなど・・・
思い浮かべると温州みかんよりサイズが少し大きい柑橘類ですね。
その中でも今回注目してみたのが、不知火(しらぬひ)。
“デコポン”と言うとピンときますかね?
甘くて美味しい・食べやすい・日持ちがする・と人気がどんどん上昇しているフルーツです。単価当たりの値段は少し高いですが私もデコポンは大好き。
野菜や果物はどれも食べごろという時期がありますよね。
一般人には見分けるのがなかなか難しい。
最近テレビでも食べごろの特徴なども紹介されています。
美味しいデコポンの見分け方を調べてみました。
目次
美味しいデコポンの見分け方とは?
【デコポン プロフィール】
★品種名 不知火(しらぬひ)
★発祥 熊本県宇城市不知火町
★ポンカン×清美の交配で生まれた柑橘類
★見た目の特徴 ヘタの部分がボコっと出ている
★デコポンは登録商標されていて勝手に名称使用はできない
※所有者 熊本県果実農業協同組合連合会(JA傘下)
★デコポンという名前を使用できる条件
- 糖度13℃以上
- クエン酸1%以下
- JAから出荷されたもの
※)条件を満たしていてもJAから出荷されていないものは不知火として出荷されているそうで、JAの承諾を受けてない生産者の中には独自の愛称をつけて出荷している県があるとのことです。
キヨポン・ヒメポン・フジポンなどなど・・・
ということでデコポンという名前ではないから条件クリアしていないとは言い切れないんですね。
そして見分ける前には食べ頃時期を知っておくことが大事です。
デコポンは収穫時期と食べ頃の時期が違うのだそう!!
★収穫時期・・・12月~3月
中でも3月~4月に収穫されたものが最も美味しい時期と言われています
そしてハウス栽培より露地栽培で収穫したデコポンの方が美味しいらしい。
・市場に出回る時期・・・12月~5月頃
・食べ頃・・・・2月~4月
収穫と食べ頃の違いの理由は収穫したばかりのデコポンは糖度が高くても酸味が強く美味しく食べられないようで、収穫後1~2ヶ月程寝かせて酸味を抜く“追熟作業”を行って市場に出回るのが一般的と言われています。
確かにデコポンってどれも甘かったような気がしませんか?
収穫せずにそのまま熟すまで放置すると苦味が出るそうで収穫して寝かせるというのがとても重要だそうですよ。
余談)デコポンには追熟作業を行わず木で完熟させ自然落下するのを待つという完熟型もあるそうです。数は少ないようですがこちらの場合は4月頃が食べ頃。
完熟型の収穫と食べ頃の差はないそうです。
【美味しいデコポンの見かけ方】
- 皮の色が濃いオレンジ色
- 手で持った時にずっしりと重い
- ヘタや軸の色が緑色
※ヘタのボコっと出ている大きさは美味しさとは無関係
不知火ではなくデコポンという名前で売られていれば条件を満たした証拠なので、全然美味しくなかった~と言うのは避けられそうですね。
美味しくてもJAを通さずに出荷している不知火では美味しい見分け方でしっかり見抜いて下さい!
1個当たりの単価が高めなので出来れば外したくないですね。
デコポンの保存方法や食べ方は?
【保存方法】
追熟作業を数ヶ月行っているくらいなのでデコポン自体、日持ちがするという事です。
保存方法では時期的にも直射日光の当たらない常温が最適。
5℃以下になると低温障害を起こすという記述もあったので、冷蔵庫に入れるときはラップや袋にいれて野菜室で保存しましょう。
最適な目安は10℃前後。
ちなみに購入後の保存期間の目安・・・・1週間前後
実験でデコポンが出回りだした12月に購入し3ヶ月自宅で熟成させてみたという記事もありました。
気温のせいもあるのか腐らずに完熟状態で食べることができたそうですよ。
外見の状態としては、デコポンのヘタの出っ張りはすっかりしぼんでしまい、皮はしなしなで一見中は腐っているのではないかという印象だったようです。
でもやっぱり私は購入して割とフレッシュな状態でデコポン食べたいですね。
【食べ方】
食べたことのある人は知っていると思いますが、中晩柑の中でも皮はとても剥きやすいです。そして房の皮も薄い!
と言うことで、みかんを食べるように食べられます。
少し勿体ない気もしますが、ジュースやゼリーシャーベットもおすすめ。
時期になるとデコポンを使ったケーキなども出回りますよね。
色が鮮やかなオレンジ色で見た目でも目を惹きます。
皮を剥いて冷凍保存もできるのでデコポンがたくさんあって食べきれないようなら
こちらの冷凍方法を参考にしてみて下さい。
→「https://recipe.rakuten.co.jp/recipe/1230012409/」
すっぱいデコポンを甘くする方法とは
収穫したばかりのデコポンは酸味が強いので酸っぱく感じるものが多いようです。
そんな酸っぱいデコポン甘くする方法もちゃんとあります。
- 寝かせて追熟作業をする
常温で冷暗所に酸味が抜けるまで待ってみて下さい。
- レンジで加熱をしてクエン酸を減少させる
酸っぱさの原因は“クエン酸”と呼ばれるもの。
レンジで温めることでクエン酸を減少させることができるそうです。
レンジを使うと当然温かくなります。冷蔵庫で冷やしてくださいね。
- デコポンを揉む
こちらも加熱同様、揉むことでクエン酸を減少させる効果があるとか。
揉むと実が傷んでしまうので食べる直前をおすすめしていました。
私としては揉んだ直後に食べるのが一番手っ取り早い方法ですね。試してみて下さい。
まとめ
ヘタの部分にボコっと出っ張りが特徴のデコポンは条件をクリアし、JAが承諾した不知火だけに使用できるブランド名です。
美味しさや食べやすさからとても人気の柑橘類です。
デコポンと言う名前で売られていれば糖度等は間違いないはずなので、知らなかった人は是非、店頭の不知火のブランドをチェックしてみて下さい。
市場に出回る時期は12月~5月頃まで!!!
美味しい時期を狙うなら露地物が出回る3月~4月がオススメです。
既に購入前に追熟作業を行っているので購入しても少し置いておく必要がなく
美味しく食べられると思います。
デコポンではなく不知火として売られていたら、外見の色!ヘタや軸の色!重さをチェック!
私もこの機会に知らなかったデコポン情報を更に学ぶことができたので、今年は更に美味しいデコポンが食べられそうな予感がして楽しみです。