トランス脂肪酸。一度はこんな言葉を耳にしたことがあると思いますが、代表的なものがマーガリン。
以前トランス脂肪酸は危険だと何かの番組で見たことがあります。
とにかくマーガリンは危険。
すっかり忘れていましましたが再びそんなフレーズを思い出しました。
我が家にはマーガリンが常に常備されています。
結婚前はパンにはバター派だったのですが、主人はマーガリン派で気づけば常にマーガリン。値段も随分違います。
ちょっと不安になっちゃいますよね。
ささっと我が家にあるマーガリンの箱をチェック。
「トランス脂肪酸の低減に取り組んでいます」という文字も見られました。
やはりこういう食品は問い合わせが多いのでしょうか。
そして「ひまわり油(サンフラワーオイル)」にはトランス脂肪酸が含まれているという話をご存じですか?
オリーブオイルなどと同じように自然の物から作られているので、食用にも美容にも良いとすっかり思い込んでいたんですが、なにやら危険だという声もチラホラ・・・
今回はひまわり油についての疑問を解決したいと思います。
目次
ひまわり油の栄養と効果
ひまわり油は日本より海外のほうで知名度がある模様。
最近では健康志向が急増して体に取り入れるものの素材には拘りたいという人が多くなってきているように思います。
- ひまわり油は種から抽出されている
- 無味無臭
- ビタミンEとKが多く含まれている
特にビタミンEがとても豊富で老化防止、動脈硬化の防止としても活躍。
ビタミンKは出血を止めるという役割をしています。
- リノール酸が主成分のものと、オレイン酸が主成分のものがある。
問題視されているのがリノール酸です。
コレステロール値を下げる働きがあると話題になったものですがあくまでも短期的なもの。長期間採り過ぎると心疾患、アレルギー疾患、脳血管系疾患や癌(特に肺がん・乳がん・前立腺がん等)のリスクにつながるという報告がありました。
美容の効果としては髪のパサつき、抜け毛防止なの効果があります。
リノール酸に問題点が発覚し、新種改良によってオレイン酸が主成分のひまわり油が登場。
善玉コレステロールを下げずに悪玉コレステロールだけを減らしてくれる働きがあり、酸化されにくいため発ガンのリスクを高める過酸化脂質の発生を下げてくれます。
美容効果では、保湿・美肌・便秘改善などが上げられています。
どちらかと言うとオレイン酸が主成分のひまわり油が推奨されています。
ひまわり油に含まれるトランス脂肪酸は危険
そもそもトランス脂肪酸ってなによ?って話ですが私が理解できる範囲で説明しますと、食用油を高熱で処理する、また水素を加えて固まりやすくするときに生じる不飽和脂肪酸だそうです。
採り過ぎると悪玉コレステロールが増加し、善玉コレステロールが下がることや、冠動脈性心疾患のリスクがあると報告されていました。
ひまわり油に入っている成分と逆の効果が発揮されてしまうんですね。
ひまわり油にはなぜトランス脂肪酸が含まれているのかは、ひまわり油を製造方法と関係がありまます。
製造方法には
1:圧搾法
2:抽出法
3:圧抽法
があり、
昔は原料に圧力をかけて油を搾りとるという1番手間のかかる圧搾法を使っていたのですが、現在はヘキサンという化学溶剤を使って油を搾る2の抽出法が一般的。
この際、高温で処理されるためトランス脂肪酸が発生してしまうんです。
ひまわりの種を含め大豆など油分が少ない素材から搾る油に多く用いられる製法なんです。
利点は
●大量に油を製造できること
●値段が安い
●高温処理するため長期保存ができる
ことです。
余談ですが3の圧抽法は圧搾法で絞りきれなかった油を抽出する方法になっています。
トランス脂肪酸は牛乳・バター・肉などにも含まれていて、油を製造する過程で発生するものとは違い、自然界に存在するトランス脂肪酸は良い働きをしてくれるのでトランス脂肪酸=悪い!!と決めつけてはいけませんね。
なるべく自然界のものから取り入れたいですね。
ひまわり油の正しい選び方と使い方
今までのお話しからするとひまわり油は美容や健康に良いって言われていながらも、悪い印象の方が目立つと思った方が多いと思います。
調味料などもそうですが、こだわって作ったものは素材や製造過程でも手間をかけたものが多いんですよね。
ひまわり油も同じです!正しい選び方が大事なんです。
先程にも書いたように、昔はリノール酸が主成分でしたが今ではオレイン酸が主成分のものが多いと聞いています。
リノール酸は適度な摂取であれば健康や美容に貢献してくれる油ですが過剰摂取では健康被害も報告されているものです。
サラダ油にも含まれお菓子類・加工食品・カレーのルー・スナック菓子・お惣菜やお弁当などにも多く含まれているものです。
またオレイン酸を豊富に含んでいる油はトランス脂肪酸を含まない油とされているため、特に食用で使うときは主成分がオレイン酸のものを選びましょう。
溶剤を使って高温処理をしている抽出法はトランス脂肪酸を発生させるため、少し手間がかかる昔ながらの製法の圧搾法の商品を選ぶようにしましょう。
ただ製造方法については書いてないことが多いというのが現状です。
迷ったらまずはオレイン酸が多いものを選ぶと良いです。
中には「一番搾り」「コールドプレス」と書かれたものを目にすることがあるかもしれません。
コールドプレスは低温圧搾と言って、温度を40℃以下と出来るだけ低温で管理し抽出する方法です。
これによりトランス脂肪酸が発生しにくくなるメリットがあります。
製法や材料に拘ったものは値段も高いですが、健康面で気になるなら良いものを選びたいのが本音ですね。
ひまわり油の使い方は料理でもOK!直接お肌に塗ってもOKです。
- メイク落とし
- お肌のカサカサしている場所(赤ちゃんには少量を優しく)
- 髪のパサついている部分に
- ドレッシングを作るときに(そのまま生で使えます。)
- 炒め物など油を使う料理に
何事も使い過ぎには注意しくださいね!
まとめ
ひまわり油は健康や美容によいとされていますが、中には良くないという声もきかれました。それにはひまわり油の選び方で大きく変わってきます
おすすめの選び方は、リノール酸よりもオレイン酸が主成分のものを選ぶことと、抽出方法は圧搾法(コールドプレスを含む)を用いられたひまわり油を選ぶこと。
油は食用や化粧品等を含め色々なところで大活躍しているものです。
摂取しない日はなないというくらい私たちにとって必要不可欠な物。
だからこそで摂取のしすぎに注意しながら、できるだけ良いものを選ぶようにしましょう。