5月5日と言えばカレンダーでは子供の日、または端午の節句と言われることが多いですね。
実は“菖蒲(しょうぶ)の節句”とも言われています。
主にどんなことをするのかは以下の5つです。
- 鯉のぼりを飾る
- 兜を飾る
- 柏餅を食べる
- ちまきを食べる
- 菖蒲湯に入る
などなど、特に男の子の成長を祝う行事と言われていますね。
その中でも今回注目してみたのが菖蒲のこと!
昔から端午の節句には菖蒲がかかせない植物だったようですが私、あまり知りませんでした。(反省)
菖蒲湯に入るというのは私も家ではやったことはありませんが、昔銭湯に行ったときに菖蒲の葉がお湯の中に入っていたことがあったのを覚えています。
きっとあれは5月5日だったんでしょうね。
また菖蒲湯以外でも菖蒲を子供の頭にくるっと巻くのがよいという言い伝えについて知っていましたか?
由来や意味、菖蒲の効能効果について詳しく調べてみました。
目次
端午の節句に菖蒲の葉を子供の頭に巻くのはなぜ?
中国では菖蒲は厄除けの効果があると言われていたそうです。
また菖蒲は「尚武」「勝負」と音が似ていることから、男の子の出世を願うことに結びついているそうです。
頭に菖蒲を巻くのはなぜかというと、この風習については「頭が良くなる」「健康になる」「強い子に育って欲しい」という願いがこもっているそうです!
頭に巻くので「頭が良くなる」という要素が強いのかもしれませんね。
★菖蒲の巻き方
お風呂に浮かべた菖蒲の葉(出来るだけ長い葉)をとり子供の頭に巻き、「健康で頭がよく強い子になりますように~」と願うと良いそうです。
結び方などについては特に決まりは無いようで、子供の健やかな成長を願うことが重要と言えますね。
菖蒲湯の由来とは
端午の節句には先ほどおチラッとお話しした、菖蒲の葉をお風呂に浮かべる「菖蒲湯」に入るという風習があります。
もともとは中国から伝わったもので、なんと1300年も前から菖蒲湯に入る風習があったと言われています。
- 邪気を払い、無病息災を願う
- 季節の変わり目で体調を崩さないように
との理由からも菖蒲湯に入ると良いとされてきました。
菖蒲湯の作り方
- 準備する菖蒲は10本くらいが目安で、ゴムなどで菖蒲を束ねる
- 湯沸かしの場合は、水から菖蒲を入れて下さい
- 給湯の場合は初めから菖蒲の束を浴槽に置きお湯張りを始めて下さい
- 温度はどちらも少し高めで設定する(42~43℃で沸かすと香りが良くでるそうですよ)
注)菖蒲と花菖蒲は全く違う植物になるのでご注意下さい。菖蒲湯に花菖蒲を使っても効果はないそうですので。
菖蒲の効能効果について
- 鎮静作用
- 鎮痛作用
- 胃痛
- 腰痛
- 肩こり
- 殺菌効果
- 血行促進
- 冷え性改善
- ストレス軽減
- 神経痛 etc…
邪気払いや厄除けと漠然と言われるより、こうやってしっかり効能効果が期待できることを知って私の菖蒲に対する好感度かなり上がりました!
大人なら嬉しい効果のある菖蒲湯ですが、赤ちゃんをお風呂に入れても大丈夫かな?と心配になる親もいるかもしれません。
これに関しては問題ないとのこと!
ただし乳幼児は長湯は禁物です。短い時間でささっとお湯に入れてあげて下さいね。
その他の菖蒲の楽しみ方
【菖蒲酒】・・・菖蒲の根を細かく刻み30分ほど日本酒に漬ける
【菖蒲箸置き】・・・菖蒲の葉を使って箸置きを作る。
【菖蒲枕】・・・4日の夜、枕の下に菖蒲を敷き、香りで邪気を払うというおまじない
【軒菖蒲】・・・4日に家に邪気や災厄が入らないように家の軒に菖蒲をつるし5日の朝取り除く。
【菖蒲占い】・・・菖蒲を結んで「思うこと 軒のあやめに こと問わん かなわばかけよ ささがにの糸」と呪文を唱え菖蒲に小さなクモがかかったら願いが叶うというおまじない。
菖蒲でいろいろなことが楽しめるんですね。私も知らないことがばかりでした。
菖蒲の飾り方とは
菖蒲を節句で飾るときに活躍するのはアヤメ科の花菖蒲と言われる植物。
先程お話しした菖蒲湯でつかう菖蒲はサトイモ科で全く別のものになります。
花菖蒲の色は青から紫、白が目立ちます。
シンプルに花菖蒲だけで活けるのも素敵ですが、その他の季節の植物を使い、花菖蒲を主役に派手に飾るのもとても素敵です。
花菖蒲は花が咲いてから約2日で萎れてしまう花期がとても短い植物のようなんですが、最初の花が終わり花ガラを取り除くと、がくの中に隠れているつぼみがもう一度花を咲かせてくれるそうです。
最初の花が終わってもまだ咲くようなのでしっかり2番花も楽しみましょう。中には同じようにして3番花まで楽しめることもあるようです。
花菖蒲を購入するときは蕾で購入するのがオススメです。
花を活けたり飾ったりすることが苦手だという人は、花菖蒲の掛け軸なんていうのもあるのでぜひご検討を!
まとめ
端午の節句に男の子に菖蒲を頭に巻く理由には邪気を払いと子供の健康と健やかな成長を願う思いが込められていることがわかりましたね。
また、その菖蒲を使って他にもいろいろな楽しみ方があるという新たな発見が出来ました!
子供が元気に育ってくれることが親の一番の願いです。
鯉のぼりや兜と一緒に菖蒲の伝統行事も取り入れて初めての端午の節句を思い出の残る素敵な1日にしましょう。