皆さんはお盆の時期に飾る、なすときゅうりで作られた動物のようなものを知っていますか?
いまではすっかり見なくなったのでもしかしたら若い人は知らない人が多いのかもしれません。私もたまにテレビのCMで起用されたのを見た覚えがある程度です。
この雑学ちょっと知りたくなりません??
私はこういうのとても興味があるのでお盆の風習について早速調べてしまいました!
知らなくても特に問題はありませんが知ってみるとなかなか面白い話しって世の中たくさんありますよね。
気になった方は些細なモヤモヤを解決してください。
目次
お盆になすときゅうりを飾る風習がある地域と時期はいつ?
風習には飾る地域と時期があるんですが、
調べようとしたときにまず私が気になってしまった疑問。
なすときゅうりに4本の爪楊枝のようなものを刺して動物にしているあの生き物はいったい何を表しているのかということでした。
★なす・・・「牛」
★きゅうり・・・「馬」
を表しているとのこと!2つとも夏野菜なんですね!
しかし、なすときゅうりが選ばれた理由ははっきりしていないそうです。
う~ん。見ようと思えば見えるような・・・見えないような・・・これは知ろうとしないとわからないですね。
この2つは2つで1対。つまりセットだそうです。
この2つを合わせて「精霊馬(しょうりょううま)」というそうです。
精霊馬を飾る地域について
この風習、今年75歳を迎えた千葉在住の両親は知っていました。幼少時代に関西方面から越してきた父は知っているけどやった覚えはない。
産まれも育ちも千葉の母は小さいころ親がお盆になると作っていたということです!
どうやら全国には浸透していないように思いますね。調べてみました。
★西日本・・・作る風習がない
★東日本・・・作る風習がある
これを知ってみると私の両親が言っていたことに信憑性が増しました!
偶然作る地域と作らない地域の2人だったようです。
作る地域は主に東日本地域と判明しました。
飾る時期について
地域によって7月にお盆を迎えるところもあるようですが、現在ではほとんどの地域が8月13日~8月16日とされています。
我が家ではよく前日の12日には掃除を兼ねてお墓参りに行っていました。
飾る期間はやはりお盆の時期、★13日~16日になります。
お迎えする日は走るのが早い馬(きゅうり)に乗って自宅まで帰ってこられるように。
送り日にはお供えした物をお土産に持って帰るので荷物も多く、ゆっくり歩く牛(なす)に乗ってのんびり帰っていただくという意味があるようです。
飾る日ですがお盆の初日ではなく最終日に飾ると言う地域もありました。
お迎え用ではなく送るための飾りとして作るそうです。
初日か最終日かは地域によって異なるようです。
余談ですが我が家独自のスタイルでは、自宅に帰るときはお墓参りをしたときに提灯にロウソクを車まで灯して、ご先祖様と車で一緒に帰宅。
帰りは最寄りのバス停まで提灯を灯して帰ってもらっていました(笑)
精霊馬(しょうりょううま)の意味と作り方は?
風習や地域を知ったからには仏壇のあるお家は作ってみるしかないですね!
この時期、なすときゅうりも安いですし作り方も簡単です。
【準備するもの】
・なす(牛)
・きゅうり(馬)
・爪楊枝/4本)、又は割り箸/二膳(4本)(足の素材)
以上の3点になります。
【作り方】
なすときゅうりはヘタの方が頭部になります。
足にする素材を、なすときゅうりに刺せば完成です!爪楊枝や割り箸は切って短く調整しても問題ないようです。
飾る当日にサクッと短時間でつくれますね。
ご先祖様が乗りやすそうなバランスの良い2頭に作り上げて下さい。
作っている方の中で、トウモロコシのヒゲ部分をしっぽに見立てている人や
なすときゅうりの胴体部分に紐を撒いて乗りやすくしている工夫をしている人もいましたよ。
精霊馬と一緒にホオズキ飾ってもアクセントになってとても素敵でした。
ホオズキは提灯に見立てるそうです。
なすときゅうりの飾り方(置き方)と処分の仕方は?
精霊馬が出来上がったら飾ってみましょう。
飾る場所は玄関や精霊棚(作った場合)が多い良いです。
精霊棚については作らなければいけないという決まりもなさそうですが、
今年は気合をいれて準備したい方は参考までに・・・↓
「http://www.ohnoya.co.jp/faq/dictionary/obon/bondana.shtml」
置き方
★お迎えの日の朝に設置し、内側に向け、お盆の最後の日の午後には外側に向ける。
★ご先祖様の例は日の出と同じで、東から来て西の方に帰ると言う説もあり、きゅうりは東向き、なすは西向きに設置する。
★ご先祖様は玄関から入り、玄関から出ていくと言うことで2つとも玄関向きに置く。
というように調べれば調べるほど色々な説が出てきて迷ってしまいます。
この風習は宗派や地域によっても違いがあるようなので、これが正解というものはないそうです。代々受け継がれたやりかたでやるのが一番ですね。
処分の仕方
お盆が終わったら生ごみでポイっと捨てるってなんとなく抵抗がるような気がしませんか?
処分の仕方があるのかも調べてみると、こちらもいろいろな方法がありました。
★土に埋める
★川に流す
★白い紙に包み塩で清めてからゴミとして処分する
★お寺のお焚き上げ等で処分してもらう
という方法です。
昔ならどれも可能でしたが住んでいる場所によっては難しい処分方法もあるかと思います。できそうなやり方でやってみて下さいね。
くれぐれも食べることはお控えください。
まとめ
お盆のなすときゅうりの飾りは「精霊馬」と言われ、なすは牛、きゅうりは馬に見立てて作られます。
宗派や飾る地域の有無にも違いがあり、はっきりとこれが正しい!ということはなく、地域で飾り方や処分の方法も異なるとのことでした。
今年のお盆に初めてなすときゅうりを飾ってみようと思っている人は自身の住んでいる地域や代々どうしていたかなどを調べてみるのも良いかもしれません。
年に一度のことです。ご先祖様を気持ちよく迎え、快く送りましょう。