女性にとって妊娠や出産はとても嬉しいことです。
いろんな不安や心配もあるとは思いますが、無事に我が子の顔を見た瞬間に、何よりも幸せを感じることでしょう。
ただ、無事に出産できたとホッとし、自分のお腹を見たときに、多くの方がショックを受けるのではないでしょうか。
正中線と呼ばれるお腹にできる線のような黒ずみ、妊娠線、たるんだお腹の皮膚。
さらには、シミやそばかすも妊娠前よりも増えているかもしれません。
妊娠中はホルモンバランスのせいで仕方がないと思えるかもしれませんが、心配なのは産後本当に元に戻るのかと言うこと。
子供のために綺麗なママでありたい!
と、誰もが思う反面、この体の変化に戸惑いも隠せないですよね。
やはり妊娠中のケア次第で大分変ってくるようなんです。
産後の変化してしまったお腹のケアに困っているみなさまに、少しでも参考になれば嬉しいです。
目次
産後にお腹の黒ずみができる原因は?
そもそも、なぜ出産後にお腹に黒ずみができるのでしょうか。
その原因は、妊娠すると増える女性ホルモンにあります。
妊娠中に増える女性ホルモンは、シミやそばかすの原因になるメラニンの生成を増やす働きをします。
そのため、メラニンが生成されることで起こる色素沈着が、お腹の黒ずみや、乳首が黒くなる原因となっているのです。
もともとデリケートゾーンなどはメラニン色素が多いので、どうしても黒ずみやシミができやすい場所になってしまいます。
ホルモンバランスが乱れると肌荒れ・シワなども起きることがあり、その状態でムダ毛等の処理をすると炎症が起き、更に色素沈着しやすい状態になってしまいます。
黒ずんできたからと言ってゴシゴシ洗ってしまうのも危険!
正中線は私にもしっかりありましたが、産後は全くケアしていませんでした。
出産して4年経ちますが、よく見るとうーっすら残っているように見えますが、鏡で見ても目を凝らしてみないと気にならない程度なので特に気にしていません。
シミ、シワ、肌荒れ、黒ずみに悩んでいる人は妊娠中からしっかり対策をしておくのがおすすめです。
妊娠中の女性ホルモンは、子宮を大きくしたり、胎盤を作ったり、乳腺の発達を促す働きをしてくれる、とても大切なものです。
でも、赤ちゃんのために大切な働きをしてくれる女性ホルモンが、お腹が黒い原因だなんて、少し戸惑ってしまいますよね。
そんなときは、反対に考えてみましょう。
お腹が黒いのは、しっかり女性ホルモンが赤ちゃんのために分泌されているんだな、赤ちゃんを守ってくれているんだなと。
そう思うと、体の不安が赤ちゃんへの安心に変わりますよ。
産後のお腹の黒ずみはいつ消える?
出産の証しのように、お腹にできた黒ずみですが、産後女性ホルモンが妊娠前の量に戻っていくと、自然に薄くなっていきます。
出産で胎盤が無くなると、妊娠を継続しなくてよくなるので、女性ホルモンは量が減っていき、だいたい半年くらいかけて妊娠する前の状態に戻っていくのです。
それに伴って、メラニンの生成も減っていくので、お腹が黒いのも徐々に薄くなっていきます。
なので、消えないのではないかと、あまり不安にならなくても大丈夫ですよ。
ただ、個人差がありますので、完全に消えるとは言い切れません。
もし、早くきれいな肌に戻って欲しい、できるなら早めにケアしていきたい!と言うのであれば、美白効果があるビタミンC誘導体の化粧水などが良いです。
あとは代謝をよくして、新しい肌に生まれ変わらせるために、妊娠中に使っていた妊娠線予防のクリームなどで、マッサージするのもいいですね。
どちらにしても、保湿することと、美白ケアが大事です。
さらには、自分に合った適度な運動で、血行を良くするといいかもしれませんね。
肌のターンオーバー
ポイントは“ターンオーバー”
美容の世界で良く聞かれる言葉です。
簡単に説明すると、肌が生まれ変わるサイクルです。
人間の肌では約6週間のサイクルでお肌が生まれ変わります。
このサイクルは年齢や、ホルモンバランスの乱れや、その他もろもろの外部からのストレスにより崩れたりするので産後、体調などが元に戻ったからといってすぐには改善されません。
ターンオーバーを繰り返しながら少しずつ改善していくことを知っておいてください。
私は初めての育児の方が大変で、全く気にしていませんでした。
気づいたら元に戻っていたかな?くらいです。
肌で特に黒ずみやすい場所ですが、妊婦さんに多く聞かれるのがデリケートゾーン。
いわゆる股・ワキ・乳首などが多いです。
乳首が明らかに黒くなってしまった!という人は妊娠中は良くある話で特に恥ずかしいことではありませんので安心してくださいね。
黒ずみが消えるかについては、年齢や授乳期間など個人差がかなり影響してきます。
長い人だと2年以上かかったというひともいるくらいです。
だいたい出産して妊娠前の完璧な身体の状態に戻るまで1、2年かかるようなので気長に待ちましょう。
最短で産後2、3週間で戻ったという強者もいました。
体質や出産年齢もかなり関わってくるのではないでしょうか。
出産前に気をつけておきたいこと
必要以上の体重増加に気をつける
私は妊娠して母子手帳を貰った後の最初の健診で体重増加の目安を教わりました。
個人差があると思いますが私の場合は11キロまで。
それ以上太るとリスクがあるので気をつけてくださいねって言われたことがあります。
増えすぎると産後に元に戻るのに苦労します。
動きすぎには注意が必要ですが、出来る範囲で適度な運動も心がけましょう。
悪阻ある人は無理をしすぎず落ち着いてきてからでかまいません。
妊娠線や正中線が出来ないように注意
正中線はお腹の真ん中あたりに上下にできる線のことを言います。
女性に関わらず男性にもお腹が大きくなって皮膚が伸びて薄くなると見えやすくなります。妊娠中シミや黒ずみができやすいのはホルモンバランスが乱れてメラニン色素が蓄積しやすくなり目立ってしまうんですが正中線も同じ仕組みです。
正中線は時間とともに薄くなっていきますが、妊娠線はお腹が急激に大きくなり皮膚が伸び、皮が裂けてできます。
一度できてしまうと産後、元の身体に戻っても妊娠線の後は消えにくいのでできないように心がけることが大切。
産後に綺麗なお腹になる人ならない人の違いは
綺麗なお腹を目指すなら妊娠中のケアが重要になってきます。
吐き悪阻が収まると体調も良くなってきて食べることが楽しくなってきます。
急激に体重が増えると母体にもあかちゃんにもよくありません。
それに加え妊娠線ができやすくなってしまいます。
妊娠するとホルモンバランスの影響で乾燥しやすくもなります。
乾燥肌は妊娠線を含め、シミや黒ずみもできやすくなるんです。
保湿クリームで常に潤い保つよう心がけてください。
予防は早ければ早いほどいいですが、特に妊娠5ヶ月あたりから始めている人が多いようです。
産後にダイエットが成功しても妊娠線や黒ずみが改善されないと綺麗なお腹とは言えませんね。
妊娠中のケアからしっかりしておきましょう。
産後の美容ケアとおすすめクリーム
本来、妊娠中からケアしていくことがいいのですが、私のように何とかなるよね!という人や産後に改めてこれは何とかしなければ!!と後になって後悔する人もいますよね。
ケアすることで少しでも早く黒ずみを解消したい人にケア方法やオススメクリームを紹介します。
肌の調子を整える
黒ずみを解消するには乱れがちなターンオーバーのサイクルを通常に戻すことが先決。
産後は疲れや授乳による栄養不足、睡眠不足で身体にストレスがかかってしまいます。
早く妊娠前の体重に戻したいからと焦らずにしっかり食事とり栄養補給をする。
休めるときには赤ちゃんとしっかり休むなど産後の過ごし方を見直してみて下さい。
それにより、肌の調子を早く整えることに繋がっていきます。
保湿ケアをしっかりと!
黒ずみを解消するにはとにかく保湿!
保湿力があるクリームにはメラニンを排出してくれる効果があるので、まずは黒ずみで気になるところを保湿クリームでケアして行きましょう。
保湿ケアはターンオーバーを促すことにも繋がるのでとても大事なケアです。
塗るタイミングで一番いいのはお風呂上り。
化粧水なんかもお風呂を上がったらすぐにつけると良いっていいますよね。
肌が柔らかく清潔な状態の時に浸透させると効果もアップします。
クリームは一度手のひらで温めて馴染ませてから塗ることもおすすめです。
高価なものでなくても大丈夫。
私は母に貰った普段も使っていたアロエクリームを塗っていました。
保湿力がすごく高いので、今でも朝は控えて夜お風呂上りに使ってます。
始めは妊娠線に効果的!!っていう有名なブランドで数千円の物を張り切って買ったのですが、範囲が広すぎてすぐなくなってしまうし金銭的に厳しかったので1本で終わりました(笑)
自分に合ったものを選んでみてください。
また産後で肌が敏感な人は無添加のクリームもあったりします。
確実に綺麗なお腹に戻したいというのであれば、「女性100人の声から生まれたマタニティクリーム」というものもあります。
全国の産婦人科や雑誌のたまごクラブで紹介されるほど、 実績もあり人気の商品です。
すべて無添加なのでお肌にもとてもいいものです。
今なら無料でサンプルを請求出来るので一度チェックしてみてください。
産後綺麗なお腹のためにすぐにできるケア
お腹の黒ずみと合わせて、妊娠前の状態に戻していきたいのが、大きくなって縮んだお腹のお肉ですよね。
出産直後にすぐ元に戻るわけでもなく、放っておくとなかなか元どおりにはなりません。
これは出産した女性のほとんどが1番に悩む部分ではないでしょうか。
適度な運動
目標は妊娠前の体重に戻すこと!
母乳育児の場合は“食べても食べても太らない”という人が多いです。
私もそうでした。
しっかりと母乳に良い食事をしつつ、ウォーキングなどの有酸素運動を取り入れ、
ぽっこりお腹に効くようなトレーニングがおすすめ。
産後1ヶ月は産褥期といって、体を休めてあげたい時期ですが、悪露なども落ち着いてきて、1ヶ月をすぎたら少しずつ運動して筋肉をつけていった方がいいでしょう。
出産した体は産後6ヶ月あたりまでは、元に戻りやすいそうです。
時期としては産後2ヶ月くらいから無理をしないようスタートしましょう。
骨盤矯正
産後は骨盤が歪んでいる状態にあります。
骨盤が歪んでいると痩せにくくなるという他に、血行不良、腰痛、尿漏れなど体調にも影響してくるため決して良い状態とは言えません。
お腹がぽこっと出て戻らないのも骨盤の歪みが原因の可能性も!
出産後の骨盤ベルトを産院などが薦めているのはそのためです。
手っ取り早いのが産後の専門整体に行くこと。
骨盤矯正で、たるんでしまったお腹を引き締めるのは、産後2か月頃に行った方がよさそうです。
実際、私も産後2ヶ月頃から整体に行かせてもらい、骨盤矯正をしてもらいました。
やはり、産後の体はボロボロだったらしく、私の場合は下半身がとても冷えてしまっていると言われました。
下半身の冷えは、女性にとって体全体の不調に繋がるようで、肩こりや腰痛があった私も冷えが良くなかったみたいです。
足を温めるようにして、夏の家の中でも靴下をはくようになってからは、少しずつですが腰痛も無くなってきた気がします。
その延長で、足を温めることで体全体の代謝が良くなるので、お腹のお肉に引き締めや、筋力アップに繋がるのではないかと、私は実践していました。
お腹は本当に少しずつではありますが、たるみが目立たなくなってきています。
金銭面で抵抗がある人は自宅でできるストレッチもあるのでまずは歪みを直すことを最優先にして下さい。
産後に開いてしまった骨盤は、1ヶ月までは骨盤ベルトで締めておくのが良いといいます。
1ヶ月を過ぎてからは、整体に行くのもおすすめしますが、どうしても行けない人には、「お尻歩き」が骨盤を戻すのには効果的ですので、ぜひ試してみてください。
いろんな体操もありますが、お尻歩きはちょっとしたスペースがあればすぐ出来るので、テレビを見ながらでも簡単に行えますよ。
食事はしっかりと!
妊娠中の悪阻のときのように、栄養のことは考えず食べられるときに食べたいものを食べていいわけではありません。
特に母乳育児のママは食べる物が影響するので乳腺炎になってしまうこともあります。
母乳に良い栄養バランスの取れた食事をとってみてください。
どれも重要なのは継続することです。
ダイエットばかりに執着してしまうと育児にも影響がでてしまします。
ストレスを溜めない程度に焦らずに続けて下さい。
産後6ヶ月までに!と考えすぎず、保湿や筋力アップのための腹筋などを、自分のペースで行いましょう。
ぷよぷよとたるんでしまったお腹にも、保湿クリームは大切です。
クリームを塗りながら、合わせてお腹を引き締めるためのマッサージをするのもいいかもしれませんね。
まとめ
産後のお腹の黒ずみは、女性ホルモンの影響によるものです。
でもそれは、お腹の赤ちゃんのために、お母さんの体が働いている証拠です。
女性ホルモンは自分で制御できるものではありませんので、黒ずみができてしまうのも仕方ないこと。
なので、妊娠中からの保湿や産後のセルフケアがとても大切なのです。
子供が大きくなり、一緒にプールに行こうというときに、お母さんも綺麗なお腹でいたいですよね。
黒ずみができる原因を、ちゃんと知っていれば、どんなケアが必要なのかも分かってきます。
産後1ヶ月が過ぎたら、適度な運動で新陳代謝を良くし、体を保湿・美白ケアして、お尻歩きで骨盤矯正です!
きちんとケアしておけば、いつまでも綺麗なママでいられますよ!
みなさん一緒に頑張りましょう!