熱中症 翌日に症状がでると危険?熱、吐き気、だるい時の対処は?

夏になると全国各地で被害者が続出する熱中症。

人事ではなく誰もが被害にあう可能性があります。

そんな熱中症、翌日に症状がでると危険な場合があります。

熱、吐き気、だるいときの対処法や熱中症に似たこわい病気などについても知っておく必要があります。

今回は熱中症について詳しくみていきましょう。

 

 

目次

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熱中症 翌日に症状がでると危険?

熱中症は体が異常を起こすとすぐに症状がでるといわれています。

しかし熱中症はその日のうちにおさまらず翌日になっても症状が続くことがあります。

熱中症の症状がでたときは適切な処置を早めにすることが重要になります。

軽度の熱中症でも処置が遅れれば症状が悪化し発熱やめまい吐き気がとれずに数日間残ることもあります。

体のダメージがもとの状態に戻すまでにしばらく時間を必要とするからです。

翌日になっても症状の改善が見られず熱や吐き気がひどくなっている場合は体温調整機能が働いていない危険な状態です。

早急に病院にて診察をしましょう。

では症状が軽度の場合は翌日にどのように対処するべきなのでしょうか。

 

翌日も熱や吐き気、だるい時の対処法

翌日になってもまだ少し熱や吐き気やだるい症状が残っている場合は体に熱がこもってしまっています。

まずはからだを冷やして体温を下げることが大事です。

首筋、脇の下などは、大きな血管が皮膚の近くを通っているため血液を冷やすことで全身の体温を早く下げることができます。

涼しい場所で体を冷やしながら安静にすると良いでしょう。

スポーツドリンクなどのミネラルを含んだ飲料は吸収力も早いため定期的に飲むようにしましょう。

早めの処置によってすぐに症状が治まれば問題はないのですが、場合よって熱中症と見間違えてしまう病気があるため危険なこともあります。

 

熱中症の症状に似た危険な病気がある?

熱中症の初期症状とよく似ている非常にこわい病気があります。

そのこわい病気というのは「脳卒中」です。

脳卒中とは脳の血管が詰まる脳梗塞や血管が破れるくも膜下出血などがあります。

脳卒中の症状は激しい頭痛やめまい、吐き気をもよおし意識を失うこともあります。

脳卒中は発症から3~6時間以内に治療を受けなければ命にかかわる病気です。

脳卒中の多くは夏に発症しています。

熱中症の症状と非常に似ていることから熱中症と思い込み治療が遅れて命を落としてしまうケースもあります。

熱中症の症状がでたら病院で適切な治療を受けることをおすすめします。

熱中症についてもう少し詳しく見ていきましょう。

 

熱中症のメカニズム

熱中症とは環境の暑さや体内の暑さから起こるさまざまな症状のことをいいます。

人間の体温は常に36~37℃に保たれるように体が熱を作ったり熱を逃がしたりしています。

体温は激しい運動などで体を動かすことによって筋肉が熱を作り上昇します。

また真夏日に高温で湿度の高いところにいることでも体温が上がることがあります。

体温が上がると汗をかくことで体内の熱を体の外に逃がします。

このとき大量の汗をかいて体内の水分を失い脱水状態になります。

汗をかくことで水分と同時に血液中の塩分も失われます。

塩分が不足することで筋肉のけいれんが起こるようになります。

ひどくなると体温調整機能が失われ体温が上がったままになり、脳に影響を及ぼし倒れたり意識障害を起こすことがあります。

体にとっては非常に危険な状態です。

具体的にどのような症状が起こるのか更に詳しくみていきます。

 

 

熱中症の症状とは

熱中症の症状は
「軽度」「中等度」「重度」に分けられます。

「軽度」

体温を下げようと体の表面に血液が集中して流れます。

そのため一時的に脳への血流が不足してめまいや立ちくらみ、頭痛、吐き気を起こします。

また体温を下げるため大量の汗をかくことで体内の塩分を失います。血液中の塩分が少なくなることで筋肉が収縮を起こし手足のけいれんなどが起こります。

「中等度」

体内の水分が少なくなることで脈拍や血圧が低下するようになります。

強い疲労感やだるさがともない嘔吐につながります。

適切な処置が遅れることによって重度になる危険性があります。

「重度」

脱水症状が酷くなることで体温の調整が出来なくなります。

体温は40℃を超え、ひきつけや意識障害、多臓器不全につながりひどいときは死につながるケースもあります。

このように油断すると命にかかわってくるのが熱中症です。

熱中症に普段からならないための知識を持っておきましょう。

 

熱中症の予防

熱中症を防ぐポイントは暑い日に無理な運動をしない・させないことです。

そして何よりも脱水症状にならないようにすることが体にとって一番重要になってきます。

体が水分を失う前にあらかじめ水分を取っておくことが大事です。

また水分と一緒に塩分もとるようにしましょう。

 

脱水症状になっていても初期段階やお年寄りはのどの渇きを感じにくい場合があります。

ですので暑い時期はのどが渇かなくても事前に水分補給をしておく必要があります。

特に運動中・作業中など体を酷使するときや日差しの強いところや熱がこもるようなところにいる場合には少量ずつこまめに水分をとることがポイントです。

水やお茶を飲むよりも、汗で失われるミネラルを含むスポーツドリンクが適しています。

水しかないときは、ひとつまみの塩を入れることで代用できます。

 

熱い季節になると食欲不振で栄養が不足してしまうことにつながります。

基礎体力が低下することで熱中症の危険性も高まります。

肉や魚などのたんぱく質、野菜やフルーツからビタミンなどバランスよく食事をとることが大切です。

 

規則正しい生活リズムでしっかりと睡眠をとることも重要です。

これらを注意していれば熱中症になるリスクはかなり抑えられます。

次はどんな人が熱中症になりやすいのかみておきましょう。

 

熱中症になりやすい人

「子供」

乳幼児は気温の変化にまだ順応できず熱中症にかかりやすいです。

体温調整機能が未発達なため室内の温度や湿度には常に気を配る必要があります。

体温チェックをこまめにし、水分補給を忘れないようにしてください。

顔色が悪かったり元気がなくぐったりしているときはすぐ病院に連れていきましょう。

「お年寄り」

お年寄りは暑さを感じる機能が低下していて自覚がない場合があります。

もともとの水分量が少ないため脱水症状になるのが早いです。

クーラーを嫌うお年寄りも多く寝ている間に熱中症になることが増えています。

「生活習慣が不規則な人」

生活リズムが悪く睡眠不足の人や食生活がみだれている人は、体の疲れが抜けず体温調整機能が低下しています。

「まさか自分が熱中症になるなんて」となったほとんどの人が思うようです。

生活習慣が規則正しくない人は熱中症のリスクが高まりますので注意しましょう。

 

まとめ

熱中症で翌日に症状が改善しない場合は危険なサインです。

熱や吐き気やだるさが少し残っているときは体をよく冷やし水分とミネラルをとるようにしましょう。

熱中症は誰でもなる可能性があります。

熱中症にならないために普段から予防を心がけておきましょう。

深い知識を持つことで熱中症から自分や家族を守ることができるようになりますので。

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